ＣＤ　中勘助・銀の匙（朗読：加藤剛） 平凡の友

なかかんすけ・ぎん・の・さじ・ろうどく・かとうごう

漱石を驚嘆させた名作！
夏目漱石の教え子であった中勘助が自らの少年期を生き生きと綴った物語。
子供特有の繊細さを脚色のない描写と、独特の比喩で織り上げた物語に、素直で嫌みなく響きの良い文章に、漱石は驚嘆し、絶賛した。
その永く読み継がれてきた作品を、名優・加藤剛が優しく穏やかに、そして軽やかに朗読。
聴くにつれ、かつて見た懐かしい風景がありありと思い描かれ、少年の清らかな感性に胸の奥が熱くなります。

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ＣＤ　中勘助・銀の匙（朗読：加藤剛）
ＣＤ５枚組
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収録内容について

この作品は、「文芸カセット 日本近代文学シリーズ 中 勘助 銀の匙 全6巻（カセットテープ版）」として、1989年3月20日に岩波書店webサイト岩波書店ならびにNHKサービスセンターwebサイトNHKサービスセンターより発行されたものをリマスタリングしたものです。
作品の中で、身体障害や精神障害に関する、現在では不適切とも思われる表現がありますが、文学作品としての価値、作品が書かれた時代性を考慮し、原文のままの朗読としております。また朗読作品として耳で聴いたときに、理解が困難な部分については若干の脚色を施しております。あらかじめご了承ください。

アーティスト紹介

中勘助
1885(明治18)年5月22日〜1965(昭和40)年5月3日東京生まれ。
18歳でイギリス留学より帰国したのち、一高、東京帝國大学を通じて夏目漱石の講義を聴く。
27歳の夏から秋にかけ信州野尻湖畔に滞在した折、「銀の匙」を執筆。
夏目漱石に送り、閲読を乞う。翌年、夏目漱石の推薦により「銀の匙」が「東京読売新聞」に4月から6月まで連載される。
29歳で脚気治療のため信州追分に転地し、帰京後に比叡山横川へ再び転地、「銀の匙」の後編を執筆。
翌年、「銀の匙」後編が「東京読売新聞」に4月からに6月まで連載される。
1921(大正10)年4月、「銀の匙」(岩波書店)刊行。
1960(昭和35)年12月より『中勘介全集』(角川書店)刊行。
1965(昭和40)年1月『中勘介全集』の完結と、多年の業績により朝日文化賞を受賞。

加藤剛（かとうごう)
静岡県生まれ。 早稲田大学文学部演劇学科卒業後、俳優座養成所を経て、1964(昭和39)年、劇団俳優座に入団。
「マクベス」「ジュリアス・シーザー」などのシェイクスピア劇の主人公で定評を得、1986年「心―わが愛」で芸術祭章、1992年「波・門・心―わが愛」で紀伊国屋演劇賞ならびに芸術選奨文部大臣賞を受賞。
1998年、「門―わが愛」「夜明け前」の二作で読売演劇大賞選考委員特別賞を受賞。 テレビや映画の世界でも活躍し、時代劇「大岡越前」(TBS)では放送30年の長寿番組となった。
2001年度、紫綬褒章を受章。

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